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バイオエタノール

 米国発のバイオエタノール生産ブームが世界に波及しています。既に米国では年間3千万トンのとうもろこしから燃料用エタノールを生産していますが、昨今の原油高騰により現在多数の製造プラントが建設中であり、生産量が倍増するのは時間の問題です。ブッシュ政権は30年後には年間1億3千万トンの燃料用エタノールをとうもろこしから生産するとしていますから、その為には3億トン以上のとうもろこしが必要となります。

  •  2006年8月にカンサスシティーで開かれたエタノール展でのパネル・ディスカッションでは畜産農家から「DDGSでなくとうもろこしが飼料として欲しい」という強い声が上がっていました。DDGSとはエタノール蒸留廃液を加熱乾燥させた飼料ですが、エタノール生産企業はDDGSを飼料として畜産農家に売りたい一方、畜産農家は品質への懸念から消極的になっている訳です。この問題を探って行くとエタノール生産企業の抱えている次のような問題が浮かび上がって来ます。
  1. エタノールは環境に優しいと言いながら、蒸留廃液を石油や天然ガスを大量に使用して加熱乾燥する為環境負荷を増やし、同時に相当のコストも掛かっている。


  2. 高温で加熱乾燥していることから飼料としての品質劣化が起きる一方、高温加熱乾燥処理装置が悪臭の原因となっている工場が多い。


  •  これは鹿児島の焼酎業界で起きた廃液問題がはるかに大きなスケールでアメリカ、世界で起きつつあるということですが、今回は処理問題に留まらず食糧危機にまで繋がりかねない状況であり、総合的な視点からの解決方法が求められています。

     焼酎廃液処理から生まれたGEN方式はこれらの問題を一挙に解決することが出来ます。


  1. 麹菌による自然熱乾燥なので石油・天然ガスなどの化石燃料は殺菌時以外には殆ど使用しません。また麹菌は自己増殖するのでコストも格段に安くなります。


  2. 麹菌による常温(40度C)での低温発酵乾燥であり本来の栄養分が壊されることなく、且つ発酵により各種酵素が生成される為、廃液が高品質飼料になります。


  3. また低温発酵乾燥であることから蒸気排気のBODも30ppmと非常に低く、麹発酵臭も吸着型の消臭剤を噴霧するだけで処理出来ます。なお麹菌にはもともと消臭作用があります。


  4. 食料危機に際しては、あらゆる有機性残渣をまず食用、飼料用に有効活用することが求められますが、麹菌はこれまで廃棄されていた残渣を発酵作用により効率的に食用、飼料用に変えるだけでなく、免疫増強、消化率向上などの機能性も付加します。
  •  京都議定書では燃料用エタノール使用については炭酸ガス排出の対象外とされていますが、その理由はエタノール原料の植物が光合成により酸素を生んでいるという理屈が背景にあるようです。が、しかしエタノール業界が廃液処理に石油・天然ガスを大量に使っていることが考慮されていないことは問題ではないでしょうか。